[ INTERVIEW ]
“うた”で親しむリトミック
オープンから継続して開催していますリトミックですが、これまで計30回ほど行ってきました。 今回は講師の安藤風季さんから、これまでやこれからのことをじっくりお話をお聞きしました。
Q1
安藤先生が音楽をはじめたきっかけはなんですか?
私は小さい頃からピアノやバイオリンのレッスンを受けていたのですが、ピアノの先生が声楽をやられていて先生に声楽をすすめられました。 先生の声楽のコンサートを観て私を歌いたいと思うようになり、高校の声楽科を目指し、大学も声楽を専攻しました。 大学を卒業して音楽と関わらない期間がありましたが、音楽から離れた生活をしたことで自分が音楽をやりたい気持ちがより強くなり、自分の歌を仕事にすることを決意しました。 そこからしばらくは大学時代の友人が多い愛知県で主にコンサートや音楽教室のなど仕事をしていましたが、2020年に新型コロナウイルスが流行しはじめてから地元の各務原を中心に活動をはじめました。
Q2
普段はどのような活動をしていますか?
2020年にミスかかみがはらに選んでいただき、ミスかかみがはらがきっかけで各務原市内のオペラやコンサートなどの活動の幅が広がりました。 今は各務原市の生涯学習講座の講師をやっていて、10月に各務原市内のホールのオペラ公演にも出演しました。 各務原を拠点に活動をしていると、愛知で活動していた頃よりもお客様との距離が近く、コンサートの感想などを直接お聞きできることが多くとても嬉しく思っています。 今年は濃姫グランプリに選んでいただきましたので、岐阜市でも精力的に活動をしたいと思っています。
Q3
ここでどんなリトミックをやっていますか?
ここではじめた頃はリトミック研究センターでの勉強が終わったばかりでほぼ経験がない状態でしたが、1年以上ほぼ毎月開催できたことでだいぶ自分のやり方がわかってきました。 今は私が得意な歌、童謡を使ってリトミックをすることで、音を楽しみ全身になじませ、指先を使った工作などにも活かしています。 最近は幼稚園などであまり童謡に触れる機会が少ないようですが、日本には昔から歌われている季節の童謡などがたくさんあります。 ここで歌った童謡を覚えていただければ、ご自宅などで親子、祖父母と一緒に歌って楽しんでいただけると思います。
Q4
今後どんな活動をしていきたいですか?
私が中学生だった頃、各務原市は音楽のまちとしてすべての中学校で吹奏楽部がありましたが今は吹奏楽部のない中学校があるようです。 また、以前はピアノを持っている家が多かったのですが、ここ数年でピアノの価格が高くなり、ピアノに触りたくてもなかなか触れる機会がないようです。 子どもたちが以前よりも音楽に馴染む機会が少なくなっているようですが、子どもや親子で音楽に触れる機会を増やしたくて、ここのリトミックだけでなく少しずつ自宅でも音楽教室をはじめました。 子どもたちが音楽に親しむ入り口のような、無理なく音楽を続けられるような内容の教室です。 私は小さい頃からこれまで音楽を続けてきて、音楽が私の人生を豊かにしてくれていると実感しています。 今の子どもたちにも少しでも音楽に親しんでいただき、その後の暮らしにうまく活かしてほしいなと思っています。
安藤風季
各務原市出身のソプラノ歌手
岐阜県立加納高等学校音楽科卒業
愛知県立芸術大学音楽学部音楽科声楽専攻卒業
日本イタリア協会第9回コンコルソムジカアルテクルトゥーラ部門にて金メダル受賞、日本代表としてイタリアにて世界遺産・音楽芸術フェスティバルに出演
その他にもコンサートやオペラなど数多くの舞台に出演中
2020年度 ミス各務原ミスさくら
2022年度 濃姫グランプリ
リトミック研究センター指導会員